常足庵備忘録

注:メモ書き程度なのでくれぐれも参考になさらぬよう

理趣経読み下し文

有り難い事に、ここ高知では真言宗のお寺さまの法要に随喜させて頂く事がたまにあり、さすがに毎回口パクでは申し訳なかろうと真言宗常用経典の理趣経を開き始めたところです。

禅宗理趣経と言えば、大般若祈祷の際に導師が恭しく手に持つだけの経典でして、讀誦することはほぼありません。

それ故に何が書いてあるのかさえも知らずにきた訳ですが、この御縁に読み下し文にしてその大意を掴む足掛かりにしたいと思っています。

 

以下は、大正新脩大蔵経を基に松山有慶著「理趣経」(中央公論発行)の訓点、解説等を参考にしました。

注:「不」は否定の「ず」等に置き換えるべきですが、経本との対比からあえて残してありますので読みにくい点は悪しからず

 

大樂金剛不空眞實三麼耶經

般若波羅蜜多理趣品

大興善寺三藏沙門不空奉 詔譯 


一「このように私が聞きました」信成就

是の如くに我れ聞く

二「いつ説いたか」時成就

一時

三「誰が説いたか」教主成就

薄伽梵。殊勝の一切如來の金剛加持の三麼耶智を成就し。已に一切如來の灌頂寶冠を得て三界主と爲り。已に一切如來の一切智智の瑜伽自在を證し。能く一切如來の一切印平等の種種の事業を作し。無盡無餘の一切衆生界に於て、一切意願の作業を皆悉く圓滿せしめ。常恒に三世一切の時に身語意業の金剛の大毘盧遮那如來が。

四「何処で説いたか」住処成就

於欲界の他化自在天王宮に中に在す。一切如來の常に遊處し、吉祥にして稱歎したもう所の大摩尼殿なり。種種に間錯し、鈴鐸繒幡が微風に搖撃せられ、珠鬘瓔珞半滿月等、而も莊嚴と爲り。

五「誰に説いたか」衆生

八十倶胝の菩薩衆與と倶なりき。所謂、金剛手菩薩摩訶薩、觀自在菩薩摩訶薩、虚空藏菩薩摩訶薩、金剛拳菩薩摩訶薩文殊師利菩薩摩訶薩、纔發心轉法輪菩薩摩訶薩、虚空庫菩薩摩訶薩、摧一切魔菩薩摩訶薩。如くの是く等の大菩薩衆の與に、恭敬し圍遶せられて而も爲に法を説きたもう。初中後善にして文義巧妙なり、純一圓滿にして清淨潔白なり。

十七の清浄句

一切法の清淨句門を説きたまう。所謂、

妙適 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

欲箭 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

觸 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

愛縛 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

一切自在主 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

見 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

適悦 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

愛 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

慢 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

莊嚴 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

意滋澤 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

光明 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

身樂 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

色 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

聲 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

香 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

味 清淨の句、是れ菩薩の位なり。

何を以っての故に、

一切の法は自性清淨なるが故に、般若波羅蜜多も清淨なり。

金剛手よ若し此の清淨出生の句の般若理趣を聞くこと有らば、乃し菩提道場に至るまで、一切蓋障、及び煩惱障、法障、業障、設い廣く積習するも必ず於地獄等の趣に不墮ず、設い重罪を作るとも銷滅せんこと不難ず。若し能く受持して日日に讀誦し作意思惟せば、即ち現生に於いて、一切法平等の金剛の三摩地を證して、一切の法に於いて皆自在を得、於無量の
適悦歡喜を受け、十六大菩薩生を以て、如來(及び)執金剛の位を獲得すべし。

初段「金剛手菩薩」

時に薄伽梵一切如來の大乘現證三麼耶の一切曼荼羅の持金剛の勝薩埵にして、三界の中に於いて。調伏して餘り無く、一切の義を成就したもう。金剛手菩薩摩訶薩は重ねて此の義を顯明せんと欲っするが爲の故に、熈怡微笑して左手に金剛慢の印を作し、右手に本初の大金剛を搊擲して、勇進の勢いを作し、大樂金剛不空三麼耶の心を説きたもう。

吽 金剛薩埵

二段「毘盧遮那仏」

時に薄伽梵毘盧遮那如來は復た此一切如來の寂靜法性の現等覺を出生する般若理趣を説きたもう。

所謂、金剛平等の現等覺なり。大菩提は金剛堅固なるを以っての故なり。

義平等の現等覺なり、大菩提は一義利なるを以っての故なり。

法平等の現等覺なり、大菩提は自性清淨なるを以っての故なり。

一切業平等の現等覺なり、大菩提は一切分別無分別の性なるを以っての故なり。

金剛手よ、若し此の四出生の法を聞いて讀誦し受持すること有らば。設使い現に無量の重罪を行ずとも必ず能く一切の惡趣を超越して、乃至、菩提道場に坐して、速に能く無上正覺を當に剋證すべし。時に薄伽梵、是の如く説き已って、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、熈怡微笑して智拳印を持して、一切法の自性平等の心を説きたもう。

惡 大日如来 

三段「釈迦如来

時に難調を調伏すること釋迦牟尼如來は、復た一切法平等の最勝を出生する般若理趣を説きたもう。

所謂、欲無戲論性の故に、瞋無戲論性なり。

瞋無戲論性の故に、癡無戲論性なり。

癡無戲論性の故に、一切法無戲論性なり。

一切法無戲論性の故に、應に知る般若波羅蜜多も無戲論性なり。

金剛手よ、若し此の理趣を聞いて受持し讀誦すること有らば、設ひ三界の一切の有情を害すとも、惡趣に不墮ず。調伏を爲ての故に、疾く無上正等菩提を證すべし。時に金剛手大菩薩は、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、降三世の印を持し、蓮花面を以て微笑し而も怒たけく眉を顰めて猛く視、利牙を出現し、降伏の立相に住して、此の金剛吽迦羅心を説きたもう。

吽 降三世

四段「観自在菩薩」

時に薄伽梵自性清淨の法性を如來は得たまえる。復た一切法の平等を觀するところの自在なる智印を出生する般若理趣を説きたもう。

所謂、世間一切の欲清淨なるが故に、即ち一切の瞋清淨なり。

世間一切の垢清淨なるが故に、即ち一切罪清淨なり。

世間一切の法清淨なるが故に、即ち一切有情清淨なり。

世間一切の智智清淨なるが故に、即ち般若波羅蜜多清淨なり。

金剛手よ、若し此の理趣を聞いて受持し讀誦し作意思惟すること有らば、設ひ諸欲に住するも猶し蓮花の客塵の諸垢の爲に染せ所られ不るが如く、疾く無上正等菩提を證すべし。

時に薄伽梵觀自在大菩薩、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、熈怡微笑して開敷蓮花の勢を作して、欲の不染を觀じて、一切群生の種種色の心を説きたもう。

紇唎 観音

五段「宝生如来
時に薄伽梵一切の三界の主なる如來は、復た一切如來の灌頂智藏の般若理趣を説きたもう。

所謂、灌頂施を以っての故に、能く三界の法王位を得る。

義利施の故に、一切の意願の滿足を得る。

法施を以っての故に、一切の圓滿するところの法を得る。

資生施の故に、身口意の一切の安樂を得る。

時に虚空藏大菩薩、重ねて此義を顯明せんと欲っするが故に、熈怡微笑して、金剛寶鬘を以って自ら其の首に繋け、一切灌頂三麼耶の寶の心を説きたもう。

怛覽 虚空蔵

六段「金剛拳菩薩」

時に薄伽梵一切如來の智印を得たまう如來は、復た一切如來の智印の加持なる般若理趣を説きたもう。

所謂、一切如來の身印を持すれば、即ち一切如來の身と爲る。

一切如來の語印を持すれば、即ち一切如來の法を得る。

一切如來の心印を持すれば、即ち一切如來の三摩地を證す。

一切如來の金剛印を持すれば、即ち一切如來の身口意業の最勝の悉地を成就す。

金剛手よ、若し此の理趣を聞いて受持し讀誦し作意思惟すること有らば、一切の自在と一切の智智と、一切の事業と、一切の成就とを得る。

一切の身と口と意との金剛性の一切の悉地を得る。

疾く無上正等菩提を證すべし。

時に薄伽梵、重ねて此の義を顯明せんと欲するが爲の故に、熈怡微笑して金剛拳の大三麼耶の印を持して、此の一切の堅固金剛の印の悉地の三麼耶なる自の眞實の心を説きたもう。

噁 拳菩薩

七段「一切無戯論如来

時に薄伽梵一切の無戲論なる如來は、復た轉字輪の般若理趣を説きたもう。

所謂、諸法は空なり、無自性與と相應するが故に。

諸法は無相なり、無相の性與と相應するが故に。

諸法は無願なり、無願の性與と相應するが故に。

諸法は光明なり、般若波羅蜜多清淨なるが故に。

時に文殊師利童眞、重ねて此の義を顯明せんと欲っするが故に熈怡微笑して自の劍を以って一切如來を揮斫して、以て此の般若波羅蜜多の最勝の心を説きたもう。

菴 文殊

八段「纔発心転法輪菩薩」

時に薄伽梵一切の如來の大輪に入りたまう如來は、復た大輪に入る般若理趣を説きたもう。

所謂、金剛平等に入るは、則ち一切如來の法輪に入るなり。

義平等に入るは、則ち大菩薩輪に入るなり。

一切法平等に入るは、則ち妙法輪に入るなり。

一切業平等に入るは、則ち一切事業輪に入るなり。

時に纔發心轉法輪大菩薩、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、熈怡微笑して金剛輪を轉じて一切金剛三麼耶の心を説きたもう。

吽 転法輪

九段「虚空庫大菩薩」

時に薄伽梵一切如來を種種に供養する藏をもって廣大の儀式にいます如來は、復た一切の供養の最勝を出生する般若理趣を説きたもう。

所謂、菩提心を發すは、則ち諸如來に於いて廣大に供養するに爲る。

一切衆生を救濟するは、則ち諸如來に於いて廣大に供養するに爲る。

妙典を受持するは、則ち諸如來に於いて廣大に供養するに爲る。

般若波羅蜜多に於いて、受持し讀誦し自ら書し、他を教えて書せしめ、思惟し修習し種種に供養するは、則ち諸如來に於いて廣大に供養するに爲る。

時に虚空庫大菩薩、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、熈怡微笑して此の一切事業の不空三麼耶の一切金剛の心を説きたもう。

唵 虚空蔵

十段「摧一切魔菩薩」

時に薄伽梵能く調し智拳を持したまえる如來は、復た一切を調伏する智藏の般若理趣を説きたもう。

所謂、一切の有情の平等の故に、忿怒は平等なり。

一切の有情の調伏の故に、忿怒は調伏なり。

一切の有情の法性の故に、忿怒は法性なり。

一切の有情の金剛性の故に、忿怒は金剛性なり。

何を以ての故に。

一切有情の調伏は、則ち菩提の爲なり。

時に摧一切魔大菩薩、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、熈怡微笑して金剛藥叉の形を以て金剛牙を持し、一切如來を恐怖せしめ已て、金剛忿怒大笑の心を説きたもう。

郝 摧一切魔

十一段「普賢菩薩」降三世教令輪品

時に薄伽梵一切平等を建立する如來は、復た一切の法三麼耶の最勝を出生する般若理趣を説きたもう。

所謂、一切の平等性の故に、般若波羅蜜多は平等性なり。

一切の義利性の故に、般若波羅蜜多は義利性なり。

一切の法性の故に、般若波羅蜜多は法性なり。

一切の事業性の故に、般若波羅蜜多は事業性なりと應に知る。

時に金剛手、一切の如來と菩薩との三麼耶加持の三摩地に入りて、一切不空三麼耶の心を説きたもう。

吽 普賢

十二段

時に薄伽梵如來は、復た一切有情を加持する般若理趣を説きたもう。

所謂、一切の有情は如來藏なり。普賢菩薩の一切の我なるを以ての故なり。

一切の有情は金剛藏なり。金剛藏の灌頂を以ての故なり。

一切の有情は妙法藏なり。能く一切語言を轉ずるが故に。

一切の有情は羯磨藏なり。能く作所を作す性と相應するが故に。

時に外金剛部、重ねて此の義を顯明せんと欲するが故に、歡喜の聲を作して、金剛自在の自の眞實の心を説きたもう。

怛 外金剛部

十三段

爾の時に七女母天は、佛足を頂禮して、鈎召し攝入し、能く殺し能く成ずる三麼耶の眞實の心を獻ず。

毘欲 七母女天

十四段

爾の時に末度迦羅天三兄弟等が、親く佛足を禮して、自の心の眞言を獻ず。

娑嚩 三兄弟

十五段

爾の時に四姊妹女天が、自の心の眞言を獻ず。

㟏 四姉妹

十六段

時に薄伽梵無量無邊究竟如來は、此の教を加持して究竟し圓滿せ令んと欲するが爲の故に、復た平等金剛を出生する般若理趣を説きたもう。

所謂、般若波羅蜜多は無量の故に、一切如來は無量なり。

般若波羅蜜多は無邊の故に、一切如來は無邊なり。

一切の法は一性の故に、般若波羅蜜多は一性なり。

一切の法は究竟の故に、般若波羅蜜多は究竟なり。

金剛手よ、若し此の理趣を聞いて受持し讀誦し其義を思惟すること有らば、彼は佛菩薩の行に於いて皆究竟することを得ん。

十七段「五種秘密三摩耶地章」

時に薄伽梵毘盧遮那の一切の祕密の法性を得て無戲論なる如來は、復た最勝にして初中後無き大樂金剛不空三昧耶の金剛法性の般若理趣を説きたもう。

所謂、菩薩摩訶薩、大慾の最勝の成就の故に、大樂の最勝の成就を得。

菩薩摩訶薩、大樂の最勝の成就を得るが故に、則ち一切如來の大菩提の最勝の成就を得。

菩薩摩訶薩、一切如來の大菩提の最勝の成就を得るが故に、則ち得一切如來の大力の魔を摧く最勝の成就を得。

菩薩摩訶薩、一切如來の大力の魔を摧く最勝の成就を得るが故に、則ち遍三界の自在の主たる成就を得。

菩薩摩訶薩、遍三界の自在の主たる成就を得るが故に、則ち無餘界の一切有情を淨除するために流轉に住著し、大精進を以て常に生死に處して一切を救攝し、利益し安樂ならしむる最勝の究竟を皆悉く成就するところを得。

何を以ての故に
菩薩の勝慧ある者は 乃し生死を盡すに至るまで    
恒に衆生の利を作して 而も涅槃に趣か不ず    
般若と及び方便との 智度をもて悉く加持して    
諸法及び諸有 一切皆清淨ならしむ    
慾等をもて世間を調して 淨除することを得令るが故に    
有頂より惡趣に及ぶまで 調伏して諸有を盡す    
蓮體の本染にして 垢の爲に染せ所られ不るが如く    
諸慾の性も亦た然なり 不染にして群生を利す    
大慾清淨を得 大安樂にして富饒なり    
三界に自在を得て 能く堅固の利を作す
金剛手よ、若し此の本初の般若理趣を聞て、日日の晨朝に或いは誦し或いは聽くこと有らば。彼は一切の安樂と悦意と、大樂金剛不空三昧の究竟の悉地とを獲。現世に一切法の自在悦樂を獲得し、十六大菩薩生を以て、於いて、如來執金剛の位を得べし。

爾の時に一切如來及び持金剛の菩薩摩訶薩等、皆な來り集會して、此法をして不空無礙にして速に成就せ令んと欲するが故に、咸な共に金剛手を稱讃して言く
善き哉善き哉、大薩埵 善き哉善き哉、大安樂    
善き哉善き哉、摩訶衍 善き哉善き哉、大智慧    
善能く此の法教を演説したまい 金剛の修多羅を加持したまえり    
此の最勝の教王を持せん者は 一切の諸魔も壞すること能は不る   

佛菩薩の最勝位を得て 諸の悉地に於いて當に久しから不 

   
一切如來及び菩薩 共に是の如くの勝説を作し已て
持者をして悉く成就令んが爲に、皆な大に歡喜し信受し行ひき

 

般若理趣経
大樂金剛不空眞實三麼耶經

 

以下は、大正新脩大蔵経の般若部を参考に高野山専修学院真言宗常用経典で修正加筆したものです。

 

 

大樂金剛不空眞實三麼耶經
般若波羅蜜多理趣品

大興善寺三藏沙門不空奉 詔譯 

如是我聞。一時薄伽梵。成就殊勝一切如來。金剛加持三麼耶智。已得一切如來灌頂寶冠爲三界主。已證一切如來。一切智智瑜伽自在。能作一切如來。一切印平等種種事業。於無盡無餘一切衆生界。一切意願作業。皆悉圓滿。常恒三世。一切時身語意業。金剛大毘盧遮那如來。在於欲界他化自在天王宮中。一切如來常所遊處吉祥稱歎。大摩尼殿。種種間錯。鈴鐸繒幡微風搖撃。珠鬘瓔珞半滿月等而爲莊嚴。與八十倶胝菩薩衆倶。所謂。金剛手菩薩摩訶薩。觀自在菩薩摩訶薩。虚空藏菩薩摩訶薩。金剛拳菩薩摩訶薩文殊師利菩薩摩訶薩。纔發心轉法輪菩薩摩訶薩。虚空庫菩薩摩訶薩。摧一切魔菩薩摩訶薩。與如是等大菩薩衆。恭敬圍遶而爲説法。初中後善文義巧妙。純一圓滿清淨潔白。

正一、一切法清淨句門。所謂。妙適清淨句是菩薩位。欲箭清淨句是菩薩位。觸清淨句是菩薩位。愛縛清淨句是菩薩位。一切自在主清淨句是菩薩位。見清淨句是菩薩位。適悦清淨句是菩薩位。愛清淨句是菩薩位。慢清淨句是菩薩位。莊嚴清淨句是菩薩位。意滋澤清淨句是菩薩位。光明清淨句是菩薩位。身樂清淨句是菩薩位。色清淨句是菩薩位。聲清淨句是菩薩位。香清淨句是菩薩位。味清淨句是菩薩位。何以故。一切法自性清淨故。般若波羅蜜多清淨。金剛手。若有聞此清淨出生句般若理趣。乃至菩提道場。一切蓋障。及煩惱障法障業障設廣積習。必不墮於地獄等趣。設作重罪銷滅不難。若能受持日日讀誦作意思惟。即於現生證。一切法平等金剛三摩地。於一切法皆得自在。受於無量適悦歡喜。以十六大菩薩生。獲得如來執金剛位。時薄伽梵。一切如來大乘現證三麼耶。一切曼荼羅持金剛勝薩埵。於三界中調伏無餘。一切義成就金剛手菩薩摩訶薩。爲欲重顯明此義故。熈怡微笑左手作金剛慢印。右手搊擲本初大金剛作勇進勢。説大樂金剛不空三麼耶心

吽 

二、時薄伽梵毘盧遮那如來。復説一切如來。寂靜法性現等覺出生般若理趣。所謂。金剛平等。現等覺以大菩提金剛堅固故。義平等。現等覺以大菩提一義利故。法平等。現等覺以大菩提自性清淨故。一切業平等。現等覺以大菩提一切分別。無分別性故。金剛手。若有聞此四出生法讀誦受持。設使現行無量重罪。必能超越一切惡趣。乃至當坐菩提道場。速能剋證無上正覺。時薄伽梵如是説已。欲重顯明此義故。熈怡微笑持智拳印。説一切法自性平等心

時調伏難調釋迦牟尼如來。復説一切法平等最勝出生般若理趣。所謂。欲無戲論性故瞋無戲論性。瞋無戲論性故癡無戲論性。癡無戲論性故一切法無戲論性。一切法無戲論性故。應知般若波羅蜜多無戲論性金剛手。若有聞此理趣受持讀誦。設害三界一切有情。不墮惡趣。爲調伏故。疾證無上正等菩提。時金剛手大菩薩。欲重顯明此義故。持降三世印。以蓮花面。微笑而怒顰眉猛視。利牙出現住降伏立相。説此金剛吽迦羅心

四、時薄伽梵。得自性清淨法性如來。復説一切法平等。觀自在智印出生般若理趣。所謂。世間一切欲清淨故。即一切瞋清淨。世間一切垢。清淨故即一切罪清淨。世間一切法清淨故。即一切有情清淨。世間一切智智清淨故。即般若波羅蜜多清淨。金剛手。若有聞此理趣受持讀誦作意思惟。設住諸欲猶如蓮花。不爲客塵諸垢所染。疾證無上正等菩提。時薄伽梵。觀自在大菩薩。欲重顯明此義故。熈怡微笑。作開敷蓮花勢觀欲不染。説一切群生。種種色心

紇唎

五、入時薄伽梵一切三界主如來。復説一切如來灌頂智藏般若理趣。所謂。以灌頂施故能得三界法王位。義利施故得一切意願滿足。以法施故得圓滿一切法。資生施故得身口意一切安樂。時虚空藏大菩薩。欲重顯明此義故。熈怡微笑。以金剛寶鬘自繋其首。説一切灌頂。三麼耶寶心

怛覽

六、時薄伽梵得一切如來智印如來。復説一切如來智印加持般若理趣。所謂。持一切如來身印即爲一切如來身。持一切如來語印。即得一切如來法。持一切如來心印。即證一切如來三摩地。持一切如來金剛印。即成就一切如來身口意業最勝悉地。金剛手。若有聞此理趣受持讀誦作意思惟。得一切自在。一切智智。一切事業。一切成就。得一切身口意金剛性一切悉地。疾證無上。正等菩提。時薄伽梵。爲欲重顯明此義故。熈怡微笑。持金剛拳大三麼耶印。説此一切堅固。金剛印。悉地三麼耶自眞實心

七、時薄伽梵一切無戲論如來。復説轉字輪般若理趣。所謂。諸法空與無自性相應故。諸法無相與無相性相應故。諸法無願與無願性相應故。諸法光明。般若波羅蜜多清淨故。時文殊師利童眞。欲重顯明此義故。熈怡微笑。以自劍揮斫一切如來。以説此般若波羅蜜多。最勝心

八、時薄伽梵一切如來入大輪如來。復説入大輪般若理趣。所謂。入金剛平等。則入一切如來法輪。入義平等則入大菩薩輪。入一切法平等。則入妙法輪。入一切業平等。則入一切事業輪。時纔發心轉法輪大菩薩。欲重顯明此義故。熈怡微笑。轉金剛輪説一切金剛三麼耶心

九、時薄伽梵一切如來種種供養藏。廣大儀式如來。復説一切供養最勝出生般若理趣。所謂。發菩提心。則爲於諸如來廣大供養。救濟一切衆生則爲於諸如來廣大供養。受持妙典則爲於諸如來廣大供養。於般若波羅蜜多。受持讀誦自書教他。書思惟修習種種供養。則爲於諸如來廣大供養。時虚空庫大菩薩。欲重顯明此義故。熈怡微笑。説此一切事業。不空三麼耶一切金剛心

十、時薄伽梵能調持智拳如來。復説一切調伏智藏般若理趣。所謂。一切有情。平等故忿怒平等。一切有情調伏故忿怒調伏。一切有情法性故忿怒法性。一切有情金剛性故忿怒金剛性。何以故。一切有情調伏則爲菩提。時摧一切魔大菩薩。欲重顯明此義故。熈怡微笑。以金剛藥叉形持金剛牙。恐怖一切如來已。説金剛忿怒大笑心

十一、時薄伽梵一切平等建立如來。復説一切法三麼耶最勝出生般若理趣。所謂。一切平等性故。般若波羅蜜多平等性。一切義利性故。般若波羅蜜多義利性。一切法性故。般若波羅蜜多法性。一切事業性故。般若波羅蜜多事業性應知。時金剛手。入一切如來菩薩。三麼耶加持三摩地。説一切不空三麼耶心

十二、時薄伽梵如來。復説一切有情加持。般若理趣。所謂。一切有情如來藏。以普賢菩薩一切我故。一切有情金剛藏。以金剛藏灌頂故。一切有情妙法藏。能轉一切語言故。一切有情羯磨藏。能作所作性相應故。時外金剛部。欲重顯明此義故。作歡喜聲。説金剛自在自眞實心

十三、爾時七女母天頂禮佛足。獻鈎召攝入能殺能成。三麼耶眞實心

毘欲

十四、爾時末度迦羅天三兄弟等。親禮佛足獻自心眞言

娑嚩

十五、爾時四姊妹。女天。獻自心眞言


十六、時薄伽梵無量無邊究竟如來。爲欲加持此教令究竟圓滿故。復説平等金剛出生般若理趣。所謂。般若波羅蜜多。無量故一切如來無量。般若波羅蜜多。無邊故一切如來無邊。一切法一性故。般若波羅蜜多一性。一切法究竟故。般若波羅蜜多究竟。金剛手。若有聞此理趣。受持讀誦思惟其義。彼於佛菩薩行皆得究竟

十七、時薄伽梵毘盧遮那。得一切祕密法性無戲論如來。復説最勝無初中後。大樂金剛不空三昧耶。金剛法性般若理趣。所謂。菩薩摩訶薩。大慾最勝成就故。得大樂最勝成就。菩薩摩訶薩大樂最勝成就故。則得一切如來大菩提最勝成就。菩薩摩訶薩。得一切如來大菩提最勝成就故。則得一切如來。摧大力魔最勝成就。菩薩摩訶薩。得一切如來摧大力魔最勝成就故。則得遍三界自在主成就。菩薩摩訶薩。得遍三界自在主成就故。則得淨除無餘界一切有情。住著流轉。以大精進常處生死。救攝一切利益安樂最勝究竟皆悉成就。何以故
菩薩勝慧者 乃至盡生死    
恒作衆生利 而不趣涅槃    
般若及方便 智度悉加持    
諸法及諸有 一切皆清淨    
慾等調世間 令得淨除故    
有頂及惡趣 調伏盡諸有    
如蓮體本染 不爲垢所染    
諸慾性亦然 不染利群生    
大慾得清淨 大安樂富饒    
三界得自在 能作堅固利
金剛手。若有聞此本初般若理趣。日日晨朝或誦或聽。彼獲一切安樂悦意。大樂金剛不空三昧耶究竟悉地。現世獲得一切法自在悦樂。以十六大菩薩生。得於如來執金剛位

流通、爾時一切如來及持金剛菩薩摩訶薩。等皆來集會。欲令此法不空無礙速成就故。咸共稱讃金剛手言
善哉善哉大薩埵 善哉善哉大安樂    
善哉善哉摩訶衍 善哉善哉大智慧    
善能演説此法教 金剛修多羅加持    
持此最勝教王者 一切諸魔不能壞    

得佛菩薩最勝位 於諸悉地當不久    
一切如來及菩薩 共作如是勝説已
爲令持者速成就 皆大歡喜信受行

大樂金剛不空眞實三麼耶經

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施餓鬼などの仏事で方位に迷ったら。

方位についてちょっと

 

仏事には東西南北が決められていることが多く、しかも世俗の事と混じってしまうとわけがわからなくなるので簡単に一つ

 

優婆塞戒経という在家の居士に関する戒めを説かれた経を参考に、六波羅蜜という修行の梯子段というか項目を方位に配することができるそうです。

東・西・南・北・上・下 はそれぞれ 檀・戒・忍・進・禅・智 の順になります。

施餓鬼棚を東方にするのは布施波羅蜜に相当するからだといわれています。

また大日経等の経典には四種法と方位を説かれているそうです、

東・西・南・北増益・敬愛・調伏・息災 となるので、ここでも東方は増益に相当する事になります。

まあ、お寺では方位磁石で方位を定めるのではなく本尊を基準にし、あるいは外では念じる方角が東だとすればよいのでさして磁北や天体の方向には拘りません。

よく鬼門などと聞きますが、陰陽師の説くところの五行説から来たもので俗説に他ならないので仏教とは無関係のものです。

仏事と友引が全く関係ないのと同じですね。

五如来のメモ

如来については施餓鬼旗などで馴染みがあります。

如来は中陰の七本塔婆に書かれたりしますね。

 

多宝如来 寶勝如来(南方の宝生仏、五色中の黄) 平等性智 除慳貪業福徳圓滿

 

妙色身如来 阿閦如来(東方の阿閦仏、五色中の青) 大円鏡智妙 破醜陋形相好圓滿

 

甘露王如来 阿弥陀如来(西方の無量寿仏、五色中の赤) 妙観察智 法身心令受快樂

 

広博身如来 大日如来(中央の毘盧遮那仏、五色中の白) 法界智 咽喉寛大受妙味

 

離怖畏如 釈迦如来(北方の釈迦牟尼仏、五色中の黒) 成所作智 恐怖悉除離餓鬼趣

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熖口餓鬼陀羅尼と曹洞宗施餓鬼甘露門 禅宗陀羅尼

施餓鬼の陀羅尼といえば「熖口餓鬼陀羅尼」がよく出てきますが、曹洞宗施餓鬼において「佛説救拔熖口餓鬼陀羅尼經」からはどれだけの陀羅尼が引用されているかと言うと、実は甘露門中の無量威徳自在光明加持飲食陀羅尼」と呼ばれる「熖口陀羅尼」だけですね。後は四如来です。

 

曹洞宗量威徳自在光明加持飲食陀羅尼と挙す陀羅尼

のうまく さらば たたーぎゃた ばろきてぃ おんさんばらー さんばらーうん

曩莫 薩嚩 怛他蘖多 嚩嚕吉帝 唵 三娑羅 三婆羅 吽

 

臨済宗常用の甘露門中の熖口陀羅尼

なむ さぼーととぎゃとー ぼりょきちい えんさんぼらー さんぼらーきん

南無 薩婆 咃哆伽多 嚩盧枳帝 唵 三摩羅 三摩羅 吽

 

共に同じ陀羅尼です。

下記の佛説救拔熖口餓鬼陀羅尼經中の熖口陀羅尼なんですね。

那謨 薩嚩 怛他蘖多 引嚩盧枳帝 唵 參婆囉 參婆囉 吽

Namah sarvatathāgata-Avalokite Oṃ saṃbhara saṃbhara hūṃ.

一切の如来と観自在菩薩に帰命いたします。オーン、養いたまえ、養いたまえ。フーン

 

 

No.1313

 

佛説救拔熖口餓鬼陀羅尼經

 

開府儀同三司特進試鴻臚卿肅國公食邑三千戸賜紫贈司空謚大鑒正號大廣智大興善寺三藏沙門不空奉         詔譯 

 

爾時世尊。在迦毘羅城尼倶律那僧伽藍所。與諸比丘并諸菩薩無數衆會。前後圍遶而爲説法。爾時阿難獨居靜處念所受法。即於其夜三更已後。見一餓鬼名曰焔口。其形醜陋身體枯痩。口中火然咽如針鋒。頭髮蓬亂爪牙長利甚可怖畏。住阿難前白阿難言。却後三日汝命將盡。即便生於餓鬼之中。是時阿難聞此語已。心生惶怖問餓鬼言。若我死後生餓鬼者。行何方便得免斯苦 爾時餓鬼白阿難言。汝於明日。若能布施百千那由他恒河沙數餓鬼。并百千婆羅門仙等。以摩伽陀國所用之斛。各施一斛飮食。并及爲我供養三寶。汝得増壽。令我離於餓鬼之苦得生天上。阿難見此焔口餓鬼。身形羸痩枯燋極醜。口中火然咽如針鋒。頭髮蓬亂毛爪長利。又聞如是不順之語。甚大驚怖身毛皆竪。即從座起疾至佛所。五體投地頂禮佛足。身體8戰慄而白佛言願救我苦所以者何。我住靜處念所授法。見焔口餓鬼而語我言。汝過三日必當命盡生餓鬼中。我即問言 云何令我得免斯苦。餓鬼答言。汝今若能施於百千那由他恒河沙數餓鬼。及百千婆羅門仙等種種飮食。汝得増壽。世尊我今云何能辦若干餓鬼仙人等食  爾時世尊告阿難言。汝今勿怖我有方便。令汝能施若干百千恒河沙餓鬼。及諸婆羅門仙等種種飮食。勿生憂惱佛告阿難有陀羅尼。名曰無量威徳自在光明殊勝妙力。若有誦此陀羅尼者。即能充足倶胝那由他百千恒河沙數餓鬼。及婆羅門仙等上妙飮食。如是等衆乃至一一。皆得摩伽陀國所用之斛七七斛食。阿難我於前世作婆羅門。於觀11世音菩薩所。及世間自在威徳如來所。受此陀羅尼故。能散施與無量餓鬼及諸仙等種種飮食。令諸餓鬼解脱苦身得生天上。阿難汝今受持。福徳壽命皆得増長。爾時世尊即爲阿難。説陀羅尼曰

 

那謨 薩嚩 怛他蘖多 引嚩盧枳帝 唵 參婆囉 參婆囉 吽

 

佛告阿難。若有善男子善女人。欲求長壽福

徳増榮。速能滿足檀波羅蜜。毎於晨朝及一切時悉無障礙。取一淨器盛以淨水。置少飯麨及諸餅9食等。以右手加器。誦前陀羅尼滿七遍。然後稱四如來名號

 

曩謨婆誐嚩帝鉢囉二合枳孃二合部引多囉怛曩二合怛他多也

 

此云多寶如來

由稱多寶如來名號加持故。能破一切諸鬼。多生已來慳悋惡業。即得福徳圓滿

 

那謨婆誐嚩帝素嚕波引耶怛他誐哆野

 

此云南無妙色身如來

由稱妙色身如來名號加持故。能破諸鬼醜陋惡形。即得色相具足

 

曩謨婆誐嚩帝尾鉢囉二合誐攞多怛囉二合也怛他多也

 

此云廣博身如來

由稱廣博身如來名號加持故。能令諸鬼咽喉寛大。所施之食恣意充飽

 

曩謨婆誐嚩帝阿上婆去孕迦囉也怛他蘖多也

 

此云離怖畏如來

由稱離怖畏如來名號加持故。能令諸鬼一切恐怖悉皆除滅離餓鬼趣。

 

佛告阿難若族姓善男子等。既稱四如來名號加持已。彈指七遍。取於食器於淨地上。展臂瀉之。作此施已。於其四方有百千那由他恒河沙數餓鬼。 前各有摩伽陀國七七斛食。受此食已悉皆飽滿。是諸鬼等悉捨鬼身生於天上 阿難若有比丘比丘尼優婆塞優婆夷。常以此密言及四如來名號。加持食施鬼。便能具足無量福徳。則同供養百千倶胝如來功徳等無差別。壽命延長増益色力善根具足。一切非人夜叉羅刹。諸惡鬼神不敢侵害。又能成就無量福徳壽命。若欲施諸婆羅門仙等。以淨飮食滿盛一器。即以前*密言加持二七遍。投於淨流水中。如是作已。即爲以天仙美妙之食。供養百千倶胝恒河沙數婆羅門仙。彼諸仙人得加持食故。以密言威徳。各各成就根本所願諸善功徳。各各同時發誓願言。願是食人令壽延長色力安樂。又令其人心所見聞正解清淨。具足成就梵天威徳。行梵天行。又同供養百千恒河沙如來功徳。一切寃讎不能侵害。若比丘比丘尼優婆塞優婆夷。若欲供養佛法僧寶。應以香華及淨飮食。以前密言加持二十一遍奉獻三寶。是善男子善女人。則成以天餚膳上味。奉獻供養滿十方界佛法僧寶。亦爲讃歎勸請隨喜功徳。恒爲諸佛憶念稱讃。諸天善神恒來擁護。即爲滿足檀波羅蜜。阿難汝隨我語。如法修行廣宣流布。令諸衆生普得見聞獲無量福。是名救焔口餓鬼及苦衆生陀羅尼經。以是名字汝當奉持。一切大衆及阿難等。聞佛説已一心信受歡喜奉行

救拔焔口餓鬼陀羅尼經

禅宗施餓鬼 禅宗陀羅尼 のメモ

曹洞宗盂蘭盆施餓鬼で使う陀羅尼ですが、下記の経典に詳しいのでメモしておきます。

臨済宗常用は熖口餓鬼経から陀羅尼を引いていますが曹洞宗の場合は少し引用が異なってますね。

ここには発菩提心陀羅尼は無いようですが、最後は發遣陀羅尼ですね。

どちらも、密教部四の第二十一巻にあります。

ここでは、大正新修大蔵経を見やすく抜き出してみました。

 

 No.1315

施諸餓鬼飮食及水法并手印

 

特進試鴻臚卿大興善寺三藏沙門

大廣智不空奉      詔譯 

 

先出衆生食。事須如法。周匝種種皆著並須淨好。或一分或少許或一器。皆須安淨銅器中如法。如無銅器白瓷亦得。如無瓷器可 用漆器。其飮食須和清水。面向東立坐亦得作法

夫欲施一切餓鬼飮食者。先須發廣大心普請餓鬼。先誦此偈至心一遍。然後作召請法。所獲福利果報不可校量

比丘比丘尼某甲

發心奉持 一器淨食 普施十方 窮盡虚空 周遍法界 微塵刹中 所有國土 一切餓鬼 先亡久遠 山川地主 乃至曠野 諸鬼神等 請來集此 我今悲愍 普施汝食 願汝各各 受我此食 轉將供養 盡虚空界 以佛及聖 一切有情 汝與有情 普皆飽滿 亦願汝身 乘此呪食 離苦解脱 生天受樂 十方淨土 隨意遊往 發菩提心 行菩提道 當來作佛 永莫退轉 前得道者 誓相度脱 又願汝等 晝夜恒常 擁護於我 滿我所願 願施此食 所生功徳 普將迴施 法界有情 與諸有情 平等共有 共諸有情 同將此福 盡將迴向 眞如法界 無上菩提 一切智智 願速成佛 勿招餘果 願乘此法 疾得成佛

 

合掌當心誦此偈。以印作召請 開喉印 以右手大指與中指。面相捻。餘三指相去。微作曲勢即是。名普集印 呪曰

曩謨歩布哩 迦哩多哩 怛他蘖多也

 

作此印誦此呪一七遍。廣運悲心。願令法界微塵刹中。一切餓鬼悉皆雲集又誦開地獄門及咽喉呪曰

唵 歩 布帝哩 迦多哩 怛他蘖多也

 

誦此呪時。以左手執持食器。以右手作前召請印。唯改一誦呪一彈指。以大指與中指頭相捻。彈指作聲即是。餘三指開稍微曲此名破地獄門及開咽喉印。爾時如來。即説無量威徳自在光明勝妙之力加持飮食陀羅尼曰

 

曩莫 薩嚩 怛他蘖多 嚩嚕吉帝 唵 三娑羅 三婆羅 吽

 

誦此呪一七遍。一切餓鬼各皆得摩伽陀國

所用之斗七七斛之食。食已皆得生天或生淨土。能令行者業障消除増益壽命。現世獲無量無邊福。況當來世。即作手印誦此眞言加持飮食。以右手大指。摩中指甲三兩遍。三指直立之。又以大指捻頭指。彈指作聲。一誦呪一彈指即是又誦蒙甘露法味眞言。作施無畏印。以右手竪臂。展五指直上即是。眞言曰

 

曩莫蘇嚕頗也 怛他蘖多也 怛儞也他 唵 蘇嚕蘇嚕 鉢羅蘇嚕 鉢羅蘇嚕 娑嚩賀

 

作前施無畏印。誦此呪施甘露眞言一七遍。能令飮食及水。變成無量乳及甘露。能開一切餓鬼咽喉。能令飮食廣得増多平等得喫也 次作毘盧遮那一字心水輪觀眞言印。先想此鑁字於右手心中。猶如乳色。變爲八功徳海。流出一切甘露醍醐。即引手臨食器上呪曰。誦此鑁字一七遍。即展開五指。向下臨食器中。觀想乳等從字中流出。猶如日月乳海。一切鬼等皆得飽滿無有乏少。此名普施一切餓鬼印眞言曰

 

曩莫三滿多 沒馱喃鑁

觀想誦此呪一七遍已。寫於淨地無人行處。或水池邊樹下。唯不得寫於桃樹柳樹石榴樹下。寫訖更爲至心。稱五如來名號三遍功徳無量

曩謨薄伽筏帝 鉢囉歩多 囉怛曩也 怛他蘖多也

曩謨寶勝如來除慳貪業福徳圓滿

 

曩謨薄伽筏帝 蘇嚕波耶 怛他

曩謨妙色身如來破醜陋形相好圓滿

 

曩謨婆伽筏帝 阿蜜㗚帝 囉惹耶 怛他蘖多耶

曩謨甘露王如來灌法身心令受快樂

 

曩謨婆伽筏帝 尾布邏蘖怛羅耶 怛他蘖多也

曩謨廣博身如來咽喉寛大受妙味

 

曩謨婆伽筏帝 阿婆演迦羅耶 怛他蘖多耶

曩謨離怖畏如來恐怖悉除離餓鬼趣

 

行者若能如此。爲稱五如來名者。以佛威光加被彼故。能令一切餓鬼等。無量罪滅無量福生。得妙色廣博得無怖畏所得飮食。變成甘露美妙之食。速離苦身生天淨土若施食已。行者當更爲諸鬼神等。誦受菩薩 三昧耶戒陀羅尼。毎誦三遍眞言曰

唵 三摩耶 薩怛梵

 

誦三遍已。一切鬼神皆得堪聞甚深祕法。盡得具足三昧耶戒獲無量福已施諸餓鬼悉皆飽滿訖。當須以陀羅尼法發遣。方得歸於本所。發遣解脱眞言曰

唵 嚩日囉 目 乞灑穆

若誦發遣呪。先作呪印。以右手作拳。以大指捻頭指。仰掌彈指作聲。是名發遣11啓。毎寫食了誦一七遍彈指。能令一切鬼神。得此食已當得去也。若不發遣不得去也 若不具足如是法者。施諸餓鬼皆不得周匝。或有得者或有不得者。虚用功力深可愍哉 若有行者發菩提心。能如是修行者。具足此法施諸餓鬼者。一切餓鬼皆得飽滿無有乏少。持法之人悉應知之。若以加持飮食陀羅尼。持一器淨食寫淨流水中。能令一切婆羅門仙皆得此食食已異口同音呪願。此人於現世中即得延壽。其人具足梵天威徳行梵天行。若以此呪呪一切供養佛物。若水若香花飮食。皆呪二十一遍。13而然供養佛。即如是種種。以供養十方一切諸佛無異施燋面餓鬼一切鬼神陀羅尼經要決別有救面然餓鬼陀羅尼經唐實叉難陀譯

貞享四年中春二十日一校了 淨嚴四十九載

元祿十六年二月十七日 以淨嚴和上本

校了  尊教

寶永三丙戌之春 得此密軌 戊子之冬 十月二十二日一校了  性寂

消災吉祥陀羅尼

朝課の陀羅尼について、 読み、漢語、梵語、和訳の順で列記します。※梵語、和訳については真言陀羅尼 坂内龍雄著 平川出版)より引用

 

消災吉祥陀羅尼

 

のうもうさんまんだー もとなん おはらーちー ことしゃー そのなん とーじーとー えん ぎゃーぎゃー ぎゃーきー ぎゃーきー うんぬん しふらー しふらー はらしふらー はらしふらー ちしゅさー ちしゅさー ししゅりー ししゅりー そはじゃー そはじゃー せんちーぎゃー しりえい そもーこー

 

曩謨三満哆。母駄喃。阿盋囉底。賀多舎。娑曩喃 。怛姪他。唵。佉佉。佉伵。佉伵 吽吽。入縛囉。入縛囉。盋囉入縛囉。盋囉入縛囉。底瑟娑。底瑟娑。至瑟哩。至瑟哩。娑發。娑發。扇底迦。室哩曳。娑婆訶

 

Namah samanta-buddhānām, apratihatasāsanānāṃ, tad-yathā, oṃ kha kha, khāji khāji, hūṃ hūṃ, jvala jvala, prajvala prajvala, tisṭha tisṭha, sṭri sṭri, sphuṭa sphuṭa, sāntikasriye, svāhā.

 

あまねき諸仏と無上の諸教戒に帰依したてまつる。殊には、ああ、虚空よ、虚空よ、消滅したまえ、消滅したまえ。まさに然り。照燿したまえ。照燿したまえ。速やかに発起したまえ。諸星よ、速やかに出現せよ。消災祥光のために成就あれ。

 

インド僧不空が唐に入って訳した陀羅尼で、まあ、後半は仏遺教経でも戒められている占星術の呪文ですね。

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「若人欲了知」で始まる臨済宗常用の甘露門陀羅尼

 

たしか、三重県の松阪では臨済宗常用の甘露門も続けて詠むので補足で追加しておきます。

甘露門中の各陀羅尼について、 読み、漢語、梵語、和訳の順で列記します。※梵語、和訳については(開甘露門の世界、野口善敬著 禅文化研究所)より引用

○焔口陀羅尼

なむさぼー ととぎゃとー ぼりょきちい えんさんばらー さんばらーきん

南無薩婆 咃哆伽多 嚩盧枳帝 唵三摩羅 三摩羅吽

Namah sarvatathāgata-Avalokite Oṃ saṃbhara saṃbhara hūṃ.

一切の如来と観自在菩薩に帰命いたします。オーン、養いたまえ、養いたまえ。フーン

 

 

○施甘露水陀羅尼

なむすりょぼやー ととぎゃとやー とじとーえん すりょーすりょー ぼやすりょーぼやすりょーそもこ

南無蘇嚕婆耶 咃哆伽多也 多姪咃唵 蘇嚕蘇嚕 婆耶蘇嚕 婆耶蘇嚕娑婆訶

Namah surūpāya tathāgatāya Oṃ sru sru prasru svāhā.

妙なる姿の如来(妙色身如来)に帰命いたします。それは次のごとくである。オーン。流れ出たまえ、流れ出たまえ。さらに現れ出でたまえ、さらに現れ出でたまえ。スバァーハー

 

○施乳海陀羅尼

なむさんまんだーもとなんばん

南無三滿哆沒駄南梵

Namha samanta-buddhānāṃ vaṃ.

あまねき諸仏に帰命いたします。ヴァン

 

○往生呪

 

なむおみとぼや ととぎゃとやー とにやーとーおみりーつぼみー おみりとー したばみー おみりとー びぎゃらちー おみりとー びぎゃらとー ぎゃみにー ぎゃぎゃのー しとぎゃり そもこ

南無阿彌陀婆耶 哆多伽多也 哆膩耶哆阿彌唎都婆毘 阿彌唎哆 悉馳婆毘 阿彌唎哆 毘伽蘭帝 阿彌唎哆 毘伽蘭哆 伽彌膩 伽伽耶 枳哆伽利 娑婆訶

 Namo Amitābhāya tathāgatāya tad-yathā amrta-udbhave amirta-siddhabhave amrta-vikrānte amrta-vikrānta-gāmine gagana-kīrtikare svāhā.

無量光如来阿弥陀如来)に帰依します。それは次のごとくである。不死から生ずる者よ、不死の成就から現れる者よ、不死を超えて行く者よ、不死の成就に到達する者よ、虚空という名声を与える者よ、スヴァーハー。