常足庵備忘録

注:メモ書き程度なのでくれぐれも参考になさらぬよう

達磨語録覚書

参考 柳田聖山著「ダルマ」筑摩書房・「達磨の語録」講談社学術文庫より。

□ 日本のダルマ語録

 叡山の入唐僧が平安中期に伝えたらしいが、「少林三論」は五山の禅僧により、「少林六門」は江戸時代中期の出版であった。

・『少林三論』「破相論」「悟性論」「血脈論」

・『少林六門』「破相論」「悟性論」「血脈論」「二種入」「安心法門」「心経頌」

□ 朝鮮のダルマ語録

 二十世紀に編集されたらしい、ただし各論は早い時代から伝えられたものという。

・『禅門撮要』「血脈論」「観心論」「二入四行論」

※日本の「破相論」は朝鮮の「観心論」と同じ資料で神秀作であり、「悟性論」「血脈論」は唐代の作である事ことが敦厚発見によって知られる。

 また、「心経頌」は玄奘訳のもので達磨のものでないこと、朝鮮所伝の「二入四行論」に日本所伝の「安心法門」が含まれ敦煌発見のものと一致することなどが知られた。

□ 中国仏教の書としてのダルマの語録

・『続高僧伝』「二入四行論」道宣著 

 当時中国で読まれていた何らかの「ダルマの語録」を編集したもの。

・『伝法宝紀』杜朏居士著 『楞伽師資記』浄覚著 などもダルマの思想として読まれた。

・『景徳伝統録』宋代 に「菩提達磨略弁大乗入道四行、弟子曇林序」がある。

・『宗鏡録』宋代の永明延寿著に「此土初祖菩提達磨多羅の安心法門」がある。

 また「安心法門」の内容は『禅門撮要』並びに「敦煌本」にも見られる。

□ 敦煌

 二十世紀はじめ敦煌の石窟寺で複数発見される

『二入四行論長巻子』とよばれ、以下1から74までが含まれる。

また「菩提達磨論」と題した部分があり、31以降がそれである。

「安心法門」を31に取り、日本達磨宗の拠るところとなる。

・ 1 ダルマの小伝

・ 2 二つの立場・四つの実践

・ 3 仲間の手紙その一

・ 4 仲間の手紙その二

・ 5 仏たちが空の道理を主張するのは

・ 6 般若の理論

・ 7 虚無主義を批判する

・ 8 三蔵法師のことば

・ 9 仏心とは何か

・10 三宝について

・11 空虚なおちつき

・12 男女のすがた

・13 本当のめざめ

・14 道を修める手だて

・15 二つの真理

・16 心と法

・17 もし心の中に大事なものがあると

・18 道を得ることの速さ

・19 理法の三宝によって道を実現する

・20 古典によって悟った人は力が弱い

・21 常規を超えた世界

・22 淳朴な心

・23 正しい心・邪な心

・24 根性の利鈍

・25 学問しても道を得ぬのは

・26 空の真理と修道の主体

・27 道でないところに行く

・28 一切の存在をきわめる

・29 邪険を捨てて正見に入るのではない

・30 究極の真理は近いか遠いか

・31 究極の真理はわかりやすい

・32 老子のことば

・33 菩薩の生活

・34 仏と亡霊

・35 理法の世界

・36 悟りの場所

・37 諸仏の境地

・38 智恵の日が地中に沈没するのは

・39 不動のすがた

・40 生滅と不生滅と

・41 罪の本質

・42 自我を救うもの

・43 存在の本質

・44 理法を知る

・45 見ることを超えた理法と覚者

・46 六種のハラミツ

・47 開放された心

・48 さまざまな妄執

・49 自分の心が現じたもの

・50 縁法師のことば

・51 理法によるのか、それとも人によるのか

・52 志法師の質問

・53 さまざまの考え

・54 理法は人に教えられぬ

・55 道とは何か

・56 ばけもの

・57 可法師の教え

・58 安心の教え

・59 懺悔の教え

・60 成仏の教え

・61 地獄にゆくもの

・62 石をきざんで仏を作れば

・63 四種の説法

・64 楞伽師の教え

・65 業は断じようがない

・66 顕禅師の教え

・67 喧禅師の教え

・68 淵禅師の教え

・69 蔵法師のことば

・70 賢禅師のことば

・71 安禅師のことば

・72 燐禅師のことば

・73 洪禅師のことば

・74 覚禅師のことば

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