常足庵備忘録

注:メモ書き程度なのでくれぐれも参考になさらぬよう

正法眼蔵 開示悟入別各巻目次□ 入之帙

正法眼蔵』は道元禅師がご生涯かけて説かれた、曹洞宗の仏法とも謂うべき書です。

九十巻ほどにもなる一大書物に取り掛かるには相当な精神と知力を要しますが、まず手にとって見たいという初心には開示悟入の四分別で区切りをつけ、その上全体を雑観する手がかりと参考になればと、各巻表題についての概説をまとめてみました。

正法眼蔵 開示悟入別各巻目次

開示悟入の分別、各巻の順は本山版正法眼蔵(九十五巻)に倣い、各巻の概略は一部を除いて岩波文庫正法眼蔵』各巻表題についての水野弥穂子注釈のものです。

□ 入之帙

優曇華

優曇華は三千年に一度花さくとされ、また如来、あるいは転輪聖王の出世の時に開くとされる。仏の出現の稀有なるにたとえる。ここは坐禅をはじめ、一切諸法が法の優曇華であることを説く」

發無上心(75巻本で「撥菩提心」に改まる)

「発菩提心の実際を説く」

菩提心(12巻本)

菩提心をおこすことを説く」

如來全身

如来全身は自己の正体、万法の真実であり、これを経巻とし、舎利とし、諸法実相とすることを説く」

三昧王三昧

「坐禅を三昧の中の王三昧として説く。『三昧王三昧とは、一切の三昧、皆な其の中に入る。故に三昧王三昧と名づく(大智度論七)」

三十七品菩提分法

「四念処・四正断・四神足・五根・五力・七覚支・八正道の三十七をいう。一般には涅槃に至る助道法とも言われるが、仏道の上からはそのすべてが悟りの行であることを説く」

轉法輪

「仏の説法を転法輪というが、真実には、自己の正体に帰着した坐禅が転法輪であることを説く」

自證三昧

「自己の真実を証することの真実の意味を説く」

大修行

「百丈野狐の話をもとに、大修行とは自己の因果を修行するものであることを説く」

虚空

「虚空の実際を説く」

鉢盂

「鉢盂は応量器。比丘の正式の食器である応量器の伝わるところに、正法眼蔵涅槃妙心が伝わることを説く」

安居

「夏安居の本義とその次第を説く」

他心通

「五通、六通の中に他心通があるが、仏祖の他心通は仏祖の身心を得ることであることを、西京慧忠国師が大耳三蔵を叱した話頭を引いて説く」

王索仙陀婆

「王索仙陀婆という涅槃経の言葉から仙陀婆を自己の正体、万法の真実として説く」

示庫院文

「僧院の台所である、庫院における粥・供え物の対する敬いを説く」

出家

「出家の本義を説く」

三時業

「善悪の報に三時あることを説く」

四馬

阿含経・涅槃経に馬を調える法に四種あることを説くが、仏の説法はただ四種あるのではないことを説く」

出家功徳

「出家の功徳を説く」

供養諸佛

「諸仏を供養する真実と実際を説く」

歸依三寶

「帰依三宝の意義と実際を説く」

深信因果

「百丈野狐話を深信因果の則として説く」

四禪比丘

「四禅比丘の故事から択法眼の必要を説き、特に三教一致の説を排する。四禅は四禅定、四禅静慮ともいう。欲界の惑を超えて色界に生ずる四種の禅定」

唯佛與佛

法華経の『唯仏与仏乃能究尽』により、仏法は仏の境界からだけ究尽することができることを説く」

生死

仏道における生死のとらえ方を説く」

道心

仏道の道心を説く」

受戒

「仏祖正伝菩薩大戒を受けることの意義を説く」

八大人覺

釈迦尊が最後般涅槃の時に説かれた八大人覚を説く」