常足庵備忘録

注:メモ書き程度なのでくれぐれも参考になさらぬよう

ダンマパタ(法句経)第二・不放逸の章、21から32偈の漢訳です

ブッダ真理の言葉で有名な「法句経」は大蔵経に漢訳経典があるのですが、収納された偈の構成がパーリー経典に対応しておらず 「 法句経 : 南北対照英・漢・和訳; 著者: 常盤大定 著; 出版者: 博文館 」 を参考に和訳してみました。

第二章 放逸品

戒為甘露道 放逸為死径 不貪則不死 失道為自喪

慧智守道勝 終不為放逸 不貪致歓喜 従是得道楽

常當惟念道 自強守正行 健者得度世 吉祥無有上

正念常興起 行浄悪易滅 自制以法壽 不犯善名増

発行不放逸 約以自調心 慧能作錠明 不返冥淵中

愚人意難解 貪乱好諍訟 上智常重慎 護斯為宝尊

莫貪莫好諍 亦莫嗜欲楽 思心不放逸 可以獲大安

放逸如自禁 能却之為賢 已昇智慧閣 去危為即安 明智観於愚 譬如山與地

不自放逸 従是多窹 羸馬比良 棄悪為賢

不殺而得稱 放逸致毀謗 不逸摩竭人 縁浄得生天

比丘謹慎楽 放逸多憂愆 結使所纒裏 為火焼已盡

守戒福致喜 犯戒有懼心 能断三界漏 此乃近泥洹

21.  

戒を甘露の道と為し 放逸を死径と為す 貪ずば則ち死せず 道を失うを自ら喪ふと為す

増一含第四、護心品第二十七、邪聚品

22.        

慧智は道勝を守り 終に放逸を為ずんば 不貪に歓喜を致し 是に従り道楽を得る

法句経

23.          

常に念じ道を惟す 自ら強うして正行を守るし 健者の世を度るを得て 吉祥上有無し

法句経

24.         

正念にて常に興起し 行い浄ければ悪滅し易し 自ら制え法を以って壽とし 犯ずんば善名増す

法句経

25.  

行を発して放逸ならず 約して以て自ら心を調め 慧あり能く錠明を作さば 冥淵の中に返らず

法句経

26.   

愚人は意は解し難し 貪乱諍訟を好む 上智は常に重慎し 斯を護りて宝尊と為す

法句経

27.   

貪莫れ諍を好莫れ 亦欲楽を嗜む莫れ 思心放逸ならずんば 以て大安を獲るべし

法句経

28.          

放逸を如し自ら禁じ 能く之を却くるを賢と為し 已に智慧の閣に昇り 危去りて為に即安く 明智もて愚を於観ること 譬へば山と地與との如し

法句経

28.         

自ら放逸ならずんば 是れ従り多く窹(寤)む 羸馬良に比す 悪を棄るを賢と為す

法句経 象譬品

30.         

殺さずんば而して稱を得る 放逸なれば毀謗を致す 不逸の摩竭人は 縁浄くして天に生を得たり

出曜経戒品

31.        

比丘よ謹慎て楽しみ 放逸に憂愆多く 結使の纒裏する所 火に焼て已に盡さ為る

出曜経放逸品

32.   

戒を守りて福に喜を致し 戒犯すに懼心有らば 能く三界の漏を断つ 此れ乃はち泥洹に近し

法句経