常足庵備忘録

注:メモ書き程度なのでくれぐれも参考になさらぬよう

『八世間法』をマッドな世界観に妄想したり

八世間法

八世間法という世間の人が執着してしまう苦しみの元があります。

利益―不利益

名誉―不名誉

称賛―非難

楽 ―苦    です。

なんだか「人生の楽しみと悩みだからそりゃそうだよ」と現在の私たちは思ってしまいますが、ちょっと時代背景を考えてみると「これは2,000年前の言葉なのでそれなりに生きるか死ぬかの一大事だったんじゃないか?とくに男!」と思ってしまいました。

では少し妄想してみます(笑)

利益=財産(家畜、使用人、田畑・・・)

名誉=地位(他者を支配する側に立つということ,他から信頼され従属するものが得られる)

称賛=評価(恐れられ容易に手出しすることができない、守ることが出来る者)

楽=幸福(セクシーな伴侶、血を継ぐ子供たち・・・)

不利益とは財産を奪われる、不名誉とは支配される側に転落する、非難とは守ることができない奪われやすいという評判、苦とは妻が得られない子孫を残せない。でしょうか・・・

いやもうマイナス側の立場では生きていけなくなりそうなぐらい悲惨なことになりそうです。

この妄想をネタに現在の自分たちを考えると、自分でもよくわからない「何でこんなことで?」だけど「些細でもこれは譲ることができないプライドだ!」と深いところから出てくる感情に気づいたりします。

この奥底の感情がもとで、職場で何もかも嫌になったり、家庭ですぐカッとなったりしてしまうのは古の祖先たちが心に刻んだ価値観が我々にもプレインストールされているからのような気がします。

時代が変わって組織や家庭も変わっていても、文化の違う国でも、文明が進んでいようが未開であってもこの価値観は変わらないようです。遺伝子のすごく近い類人猿でも似たようなものらしいですね。

また余談ですが(笑)、この妄想の流れで「五戒」を考えると「ベジタリアンですから、とか浮気はいけませんよね」なんてよりも深刻で「殺して、奪って、強姦するのだ、奴らの子孫を根絶やしにしろ、当然策略も厭うな、それ酒麻薬で死も殺しも恐れるな」ぐらいマッドな世界に生きていたのかもしれません。

想像ですが、生まれながら備わっているこれら快楽と恐怖の八つのスイッチがカチカチ入れ替わると、仕事でムカムカしながら帰宅し、何気ない一言に勝手に馬鹿にされたと腹を立て箸のおき方が悪いとテーブルをひっくり返し、「この家も何もかもみんな俺のものだ!」とわめきだし、奥さんが子供を連れて出てくと一人寂しくなって「お前が居なくては生きていけない」などと泣きつくのでしょうか・・・などと思ってしまいました。

心の奥底の意味もなく駆り立てる何かが、遺伝子レベルの人類OSソフトの一部かもしれないと思えば、自分の感情にこだわることもなく「ああ、生命の発作だ、原始では必要な爆弾だったかもしれないが、今ではただの自爆装置だ、目につかないところに片付けよう」

と考えることができるかもしれません。

まともな仏教をやり始めると、暴発の何割かは手遅れにならないうちに自爆装置に気づくようになってくるでしょうし、そうすると悩みが減るのはたしかです。

この八つの価値観に眩ませられない、失うものの無い人を僧といい出家というのかもしれません。

また、最終的にこの自爆装置を解除して廃棄処分してしまうのが仏教の悟りの力かもしれませんね。

以上ただの妄想でした。

八世間法については様々なところで説明がある一般的な事柄なのでそちらを参考にしてください。

では悪しからず。