常足庵備忘録

注:メモ書き程度なのでくれぐれも参考になさらぬよう

親しい方を亡くされた方に

 

仏教は心を取り扱う学問です

「物事は心を先に、心を主とし、心により作られる」という仏陀の言葉があります。

心により考え、話し、行う事が全て結果を生み出します。

 

「わだかまりのない、怨みのない、敵意のない心を育てて下さい」と仏陀はおっしゃられました。

苦しみのない幸福な心、他者へ喜びを与える心は供養となり功徳を生みます。

 

しかし、

心は縁によって生じるもので、自分の好きなようにはできません。

縁によって生じた心に、憂い悲しみ悩み苦しみが起きます。

 

だけども、

心は識ることができます、気づくことができます。

気づくことで心は変化します。

 

そのような、

憂い悲しみ悩み後悔の心に気づいたとき、それを認めることが、「識る」ということになります。

自分の心に気づき、認める。

 

そのときに、

「幸せでありたい、苦しみ悩みが無くなってほしい」という深い心に気づくことができます。

 

この、

「幸せでありたい、幸せでありますように。悩み苦しみが無くなってほしい、悩み苦しみがなくなりますように」と思う心が「慈悲の心」と言われています。

 

慈悲の心は、

自分や自分の親しい生命だけではなく、どのような生命にも、それが神々であれ、精霊であれ、今は亡き生命、つまりこれから生まれようとする生命であれ、知らない世界の生命にも、全ての生命が欲っしているのです。

 

それ故に、

慈悲の心は御守であり、供養であり、功徳を生むものであり、幸福の基となるものです。

 

自分の心に憂い、悲しみ、悩み、苦しみが生まれたとき、その心に気づき、その縁を認めて上げて下さい。そして、慈しみの心を作れるようにつぶやいて下さい「幸せでありますように」と。




お通夜でのお話しでした。